エッセイ

Tinderで出会った「酒しか勝たん女」

みんな大好きティンダー

みなさまTinderはご利用でしょうか。

今となってはマッチングアプリというのもかなり浸透しておりますね。

興味本位で僕もティンダーを始めたのですが、この間あった女の子が超個性でしたのでここに記したいと思います。

夜中の2時頃、むらむらが止まらなかった僕は血眼になって左スワイプしておりました。

腱鞘炎になるほどです。そしてその努力の甲斐もあってかマッチング!

ティンダーに表示される「MATCHNG!!」という文字に脳汁ブシャーでした。

どれどれ、どんな女なんだ?お距離が近い。1キロ以内とな!?気になる写真ですが、顔は映っておらず。谷間だけのやつです。

「もうだれでもいい!今日だけは!、、、だけ、、、」

この時間にマッチするということはワンちゃん今オンライン中なのでは?と思い秒でメッセージ。

「はじめまして🙋何してる人ですか?」

するとすぐに返信が。

「はじめまして🙋看護師やってます!」

お~いいじゃないっすか~せんぱあ~い。

「いいですね~看護師~!モテ職!」

「そんなことないよ~!🙋てか暇だったら電話しよ!」

筆者電話嫌いなので、電話めんどくせえな。と思ったのですが、金玉ブーストも相まって電話することに。。。

声がめちゃめちゃかわいい!!これはワンちゃん当たりでは?

いわゆるアニメ声ってやつです。ふぁにゃ~~!!みたいな感じです。これは期待できるぜ!絶対可愛いに違いない!

そして適当に10分くらい喋ってうちに来る流れに。

ど平日だったのですが、どうやら看護師さんは休みが不定期らしい。大変ですな。

うちまで2駅くらいでもう電車もなかったので、タクシーで来るとのこと。

住所いうのちょっと嫌だったんですけど、うちの住所を伝えました。

10分後着信が

「ついた~!」

「おっけえ~!あ、家わからん感じ?」

「近くには来てるけどわかんないんだよね~」

「どんな格好してる?」

「パジャマ~!」

「お、おう」

住所おくったやろがい自分でこいや!!!!とはさすがに言えず。

近所のコンビニに迎えに行くことに。

コンビニを見渡たす。この時間人は少ない。すぐにわかる。

ちらっとみえた。やたらでかい。メイプル超合金のような女。

あんなのじゃない。絶対そうじゃないよ!いくら待ち合わせがここのコンビニでいくら人があいつしかいないかってあの声であの風体はありえない。あそこまでファットなら器官も狭まって、デブ特有の声になるに違いないよ。

さっきのは見なかったことにしよう。

ラインしてもう一度確認だ。

「いまどこ?」

ちりん♪

「雑誌みてる~♪」

 

さっきのあいつだ。確定してしまった。どうする、帰るか?いやそれはよくないよ。人としてさ。

僕の中で天使と悪魔が戦っていた。

今日ティンダーをしていたのは可愛い子とチョメチョメするためなのか?

その子と過ごす時間を楽しめばいいじゃないの。なにもそんなことしなくてもいいんだから。すぐ解散すればいいし、、、

僕は覚悟した。

「おう!〇〇ちゃん?」

「げへへ~そうだよ~!」

近くで見るとめちゃめちゃでかかった。あきらかに寝巻で、Tシャツには「酒しか勝たん」と書かれている。

「うちめっちゃ近所やからさ!いこっか!」

「いいねえ!あ。家お酒ある?」

「あ~レモンチューハイとハイボールやったらあるけどな」

「いいじゃ~ん。おさけすきいい~!」

そして家へ。

「何飲む?」

僕は冷蔵庫にあった数本のレモンチューハイとハイボールを机へ並べた。

すると酒しかデブが一言

「こういうのじゃないんだよな~」

うるせえよ!!じゃさっきコンビニでいえよ!!!でぶが!!!

とは言えず。

そしてデブは

「これしかないなら、まいっか。」

といい、ロングのレモンチューハイの缶を開けて飲み始めた。

じゅるじゅるじゅるじゅるじゅじゅじゅじゅじゅじゅじゅzyずyずyずじゅzyずzyずzyじゅっじゅじゅじゅじゅzyずzyずyずz

 

ふぁへ!!!!!!!!!!????????????

 

こんなにじゅるじゅる言わせて飲むやついんのか。おっさんでももっと上品に飲むぞ。

そしてロング缶を一気飲みして

 

げふ!!!

 

とゲップをかまし一言。

 

「お酒好きい~~~~!!!」

 

 

耐えられん。あかん。まだ10分もたってないのに。ここで熱があるということで帰ってもらう作戦に。

「ごめん、俺実は熱あんねん。」

「え?じゃあたしが見てあげるよお~おでこだしてみ!」

 

違う違う!!そういうことじゃないのよ。他の要素が強すぎて、看護師っていう肩書完全に忘れてた。

 

「うつしても悪いし、今日は帰ってくれん?」

「え~!きたばっかじゃ~ん!!」

「ごめん・・・・・・・」

机にタクシー代を置き、そのあと終始無言を徹底する僕。

 

デブが口を開いた。

「じゃあもう帰る!」

彼女は家から出て行った。

そして僕は深い眠りについた。

 

次の日起きて、昨日のことを思いだした。

いい日だった。そう思いたい。人生に無駄なものなど何もない。そして無駄なものしかない。

俺はいま生きている。

最近買った安いソファが少し凹んでいた。

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