エッセイ

30歳を過ぎて何も続かない僕が今思うこと

今年で31歳になった。

転職、転職、転職

何かを始めるとすぐに嫌になった。

もっといい環境があるのではないかと常に考え、もっともっと楽がしたい。そして飽き性。

義務教育が終わってからの自分はそう思いながら人生を歩んできた。

 

夜の店で働いていた時は人間が嫌になり、できるだけ人と関わらない仕事がいいと在宅でできるウェブの仕事を始めた。

職業訓練校に通い、バイトを経て、在宅できる会社へ入社。

しかし、それも続かない。

人に対するストレスは大いに減ったが、何もかも無気力になった。欲もなく、人に見られなくなることで外見も気にしなくなる。

肌は荒れて、体重も増加した。

だがこの環境は自分が求めていた「楽な状態」ではあった。

しかし、徐々に気がやんでいき、このままだとこの狭いぼろアパートの一室で死んでいくのではないかと不安を抱える日々。

何かを変えなければいけない。

 

思い立ってすぐ、ウェブの仕事を辞めた。

だが、なんの計画性もない自分は来月の生活費も溜めていない。

何かしなければ。

即金性のあるものがいい。

ということは日払いができる仕事。

とりあえず水商売をしようと思った。

いい店ならそのまま続ければいいし。嫌ならまたやめればいい。

会社なんか腐るほどあるし。どこが自分が合う環境があるはずだ。

 

そして5年ぶりに水商売の仕事に戻った。

ガールズバーのボーイである。

昼間働いていたので夜に身体を鳴らすのに一か月ほどかかった。

上司もいい人ばかりで休みが少ないこと以外はなんの不満もなかった。

 

仕事も大体のことは分かっているし、ボーイの平社員にしてはめずらしく給料もよかった。

ただ、だんだん飽きてきた。

すごく時間を無駄にしているような気がした。

 

俺はここで働きだしてから何も学んでいない。

すでに知っていることだけだ。

以前やっていたことを思いだす作業がおわるとあとは

「あー、また仕事か」

「次の休みなにしよ」

それの繰り返し。

 

月の売り上げがよければインセンティブがでるが、それも別に自分がいるから売り上げが上がっているわけでもない。

ただ淡々と雑務をこなし、キャストの愚痴を聞き、上司の愚痴を聞き、客とたまに喋る。

そんな感じであっという間に40歳になっていくと考えると震えた。

 

その店は2か月もしないうちに辞めた。

元ホストの先輩からは

「もちろん辞めるのは自由やけど、辞め癖なおさなこのままズルズル40歳になって金も何もないおっさんになる未来しかないで」

と言われた。

確かにそうだと思った。

 

僕にはあきらかに人より劣っているものがある。

それは継続力だ。

ほんとうにそれがない。

何も続かない。

この世の物事全てに通ずる大事なことは続けることだとこの年になってようやく気づいた。

 

先輩にいわれたこともかなりの確率で実現しそうだ。

覚悟を決める必要がある。

しかしどこでその自分の苦手な「継続」をおこなっていくのか。

 

未経験の31歳でも雇ってもらえる仕事。

「水商売」「不動産」「警備員」「清掃員」「電気工事士」はまだいけるだろうかなどと考える日々。

最終的に「不動産」を選んだ。

 

初めに不動産売買の営業をやったが、1日で辞めた。

隣の席の男が電話をするたびにオフィスの周りを歩き回るのがとても親だったからだ。

またやってしまった。

しかもまたしょうもない理由で。

 

次に手を出したのは賃貸仲介の営業。

これも2週間で辞めた。

教育係の女が肌に合わなかった。

本店での研修が終わり、店舗に配属されるその日に飛んだ。

 

それから1週間ほどのんびりして自分を見つめなおした。

見つめなおしたが、何も見つからなかった。

 

ただ、なぜかまだ不動産をやろうという意思はあったので、

またまた不動産の賃貸仲介営業を始めた。

 

これはまだ継続中(2024年11月21日時点)だ。

初めてもうすぐ3か月がたつ。

入社してはや1週間で辞めたくなったが、

とりあえず1か月してから考えようと思い、なんとか踏ん張った。

そして2か月目、仕事が少しずつできるようになってきて不快感みたいなものは軽減されたが、

責任能力が求められるようになり、ここでも辞めたくなった。

 

3カ月目、休みの日などお構いなしに永遠に上司から連絡が来る。

それに嫌気がさす。

今も絶賛継続中だ。

 

また逃げるのか。それとも続けるのか。

一度、自分はここで続けてみようと思う。

人生はつらい。

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