エッセイ

「なんかSHISHAMOにいそうな顔してるよね?」という言葉は失礼に値するのでしょうか。

「なんかSHISHAMOにいそうな顔してるよね?」

女性の方々、あなたが合コンで男性にこういわれたらどう感じますか?

嬉しいでしょうか。腹が立つでしょうか。

 

言った側の人間は褒めているのでしょうか、貶しているのでしょうか。

どういった意図があり、そう言っているのか。

この議論は非常に難しいところでしょう。

 

例えば合コンに行った際にあいみょんに似ている子がいたとします。

髪型をウルフカットにしていればあいみょんに寄せている可能性、憧れている可能性が高いので素直に

「なんかあいみょんに似てるよな?」

と言えますが。

この子はあいみょんを意識しているかはファッションなどの見た目から判断できかねるが、しかし顔は非常にあいみょんに似ている。

この場合すごく判断に困るものです。

「判断に困るなら言わなきゃいいじゃん?」と思われるかもしれませんが、

そうしてしまうと合コンの間ずっと

「この子、あいみょんに似てるなあ。言いたいなあ。伝えたいなあ。」

となってしまい、合コンに集中することは困難になるでしょう。

 

半年ほど前、テレビをみていると元カノにものすごく似ているタレントがいました。

名前は王林さん。だったと思います。

僕はこの気持ちを必ず伝えたい。と思い、その元カノにDMをすることにしました。

王林さんの写真を送り、「めちゃくちゃにてへん?」とメッセージすると

元カノから

「うざ。たまに言われるんだけど、全然うれしくないわ。私の方が何千倍もかわいいでしょ。」

というメッセージがきました。

僕はそっとスマートフォンの画面を閉じました。

この場合、僕には少しだけ悪意がありましたが、

元カノからの返信内容に「こういう自信過剰なところに惹かれたんだ。」と再認識したのを覚えています。

 

 

話が少し逸れてしまいましたが、これは「SHISHAMO」にもいえることです。

 

合コンで「SHISHAMOに似ている。」と言った際に

「SHISHAMO?SHISHAMOにいそうって、SHISHAMOの誰?」

と言われてしまっては困ります。

SHISHAMOのメンバーにいそうというこの僕の発言は

SHISHAMOのメンバーの顔面偏差値は同じくらいという判断になりますが、

人によってはSHISHAMOの誰に似ているか。を重要視する子もいるかもしれません。

 

我々はこの議題に日々悩まされてきました。

 

 

実は以前にSHISHAMOのボーカルに非常によく似た女の子と付き合っていたことがありました。

一番白いSHISHAMOです。

 

なれそめはとあるバーであります。

友人に遊びの約束をすっぽかされた僕は憤りを感じつつ、このまま今日を終えるのはもったいない。なにかしなければ。

そう思っていました。

 

どうせなら初めての体験をしたい。

そこで1人でバーに行ってみることにしたのです。

それは僕にとってかなり勇気のいることでした。

 

場所は神戸三宮にあるとあるビルの地下。

「すみません。一人なんですけど。。。」

「どうぞ~。」

出迎えてくれたのがSHISHAMOでした。

SHISHAMOといっても純度80%のSHISHAMOです。

 

店内は女性が多く、男性はちらほらといったところ。

彼らは皆でショットゲームを行っていました。

そんな中、僕はSHISHAMOとカウンターでしっぽり飲んでいたと思います。

 

「いっつも1人で飲んでるんですか?」

「いえ、今日友達に約束すっぽかされまして。。。なんかこのまま帰るのももったいないなと思っちゃって。。」

「へえ~!そうなんですね!ここは初めてですか?」

「そうなんです!なんか落ち着きますね、このお店。」

 

話しながら僕は彼女のことをずっとSHISHAMOだなあと思っていました。

 

2時間くらい経ったころでしょうか。

気づけば僕は店にいた女の子たちとショットゲームをしていました。

その中にはSHISHAMOもいました。

 

べろべろに酔っぱらった僕はお店の中で、SHISHAMOのお尻を枕にして寝ていました。

めちゃくちゃいいお尻をしていました。

こんなにいいお尻をしていれば、

子持ちSHISHAMOの可能性も出てきますが、子なしSHISHAMOで安心したのも覚えています。

 

連絡先を交換し、その日はSHISHAMOのお尻で夢を見て何事もなく終わりました。

後日僕からデートのお誘いをしてSHISHAMOはやってきました。

 

日光の下でみるSHISHAMOは思っている以上にSHISHAMOで僕は少し引いてしまいました。

SHISHAMOっぽいと思っていたところはありますが、酒がはいっていたこともありSHISHAMO感がこんなにもあることを忘れていたのです。

 

その後付き合うのですが、僕はSHISHAMOを適当に扱ってしまい、お別れSHISHAMOしてしまいます。

本当に申し訳なく思いました。

 

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