エッセイ

この令和の時代でも洗濯に1日かかる人間がいるんだぜ。

洗濯物を干しているイラストの画像

会社には2つのオフィスがある。

2つのオフィスは歩いて5分ほどの距離で、新しく働く人が増えた場合

綺麗めなオフィスと独房のように狭いオフィスに振り分けられる。

 

基本的には綺麗めのオフィスで働くことになるのだが、

人間性に少し問題がありそうな人間や、出戻りの人間、比較的高齢の人間は基本的に独房オフィスに案内される。

 

1ヶ月前、

上司に、面接があるので僕も同席してほしい言われ、同席することに。

独房にある面接室にいくと、おっさん上司が2人。その対面に

おかっぱ頭で顔の長い男。たぶん20代中盤だろうか。

彼の前にはノートパソコンがあって、画面がおっさんたちに向けられていた。

「お疲れ様です。」

僕の声に上司は少し反応したが、面接に来ていた男はこちらを見向きもしない。

このおっさん2人が面接の合否の決定権を持っているをわかってるらしかった。

僕はその男の横に座った。

おっさんAが口を開いた。

おっさんA「一応、ウェブ系の面接だから君にも来てもらったんだけど、俺らじゃちょっとわかんないからさ。」

僕「なるほど。」

おっさんBが口を開く。

おっさんB「寺沢っていうんだけど、元々、うちの会社で働いてて、いろいろあってまた戻ってきたいんだって。」

寺沢「うふふふ。まあ〜いろいろありましたね〜。」

 

僕「なにがあったんですか?」

寺沢「それはおいおいしゃべりますので。うふふふ。」

 

うるせえな。別に興味ねえんだよ。もったいぶりやがって。

とりあえず簡潔にこの男を説明すると、

埼玉で一人暮らし、独身、無職。以上であった。

 

 

おっさんA 「とりあえずアルバイトがいいんだよね?」

寺沢 「そうですね〜。週3くらいがいいかと。」

おっさんB 「アルバイトがいい理由ってなに?」

 

この会社では基本的に社員は週6回勤務。

仕事ができなくても会社に居てくれる方がありがたいという考えをもっている。

 

 

 

寺沢 「洗濯とかで1日潰れちゃうので、ある程度休みが欲しいんです。」

 

 

 

 

ふぁあ???????!!!?!?!?!?!?!

 

 

 

 

おっさんA 「洗濯って大変だもんね〜。」

おっさんB「今時の子はそういうプライベート大事にするっていうのあるもんね。」

 

 

 

 

ちょっと誰にも共感できなかった。

 

もうちょっとなんか言い訳??というかなんかあるでしょ。

まあ別に言い訳する必要もないと思うけど、、、

 

それにしても

おっさんどもの今時の子のイメージひどいな。

 

こいつが今時の子なら、僕も洗濯で1日潰すようなやつに見えてるってこと?

いやいや、てか20代中盤はもう今時でもないぞ。

おっさん目前よ。

 

ゆとりってやつよ。

今時の子っつうのはTiktokとかでケツをフリフリしてるような奴らだよ。

 

 

そもそも洗濯で1日つぶれるってなんだ?

かの有名な「おばあさんは川で洗濯をしておりました。」ってやつですかね。

あの時代でも、夕方ごろには洗濯終わってましたよ。

きっと。

でっかい桃がどんぶらこしてきて、

それを持って帰る。という

いつもの洗濯に加えて

大きなイベントがあったのに夕方ごろにはうちに帰ってますからね。

 

 

おばあさんは桃をうちに持って帰る作業があったので、洗濯に1日かかっちゃいました。へへへ。

とかありませんからね。

 

おっさんA 「とりあえず結果は後で連絡するね。」

寺沢 「わかりました。」

 

面接後

 

おっさんB「あの子どう思う?」

 

 

 

 

 

僕 「いいと思います。すごく」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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