エッセイ

昼間のスーパーはなんだか妖艶な雰囲気で僕を夢の世界に連れて行ってくれるのでした…

仕事に身が入らない。

自分を律することのできないダメ人間の僕は、家でスターウォーズを時系列に視聴している。

確か4?から始まる(多分)のだが、作られた年代もかなり違うので映像や、キャラクターのギャップがすごい。

おもしろいが、エピソード1から順にみていくと映像のクオリティが全然違うのもあり、なかなかつらい。

が、それはさすが名作だけあり10分もたてば宇宙の世界に取り込まれてる。

 

そんな僕はアナキンが好き。

めちゃくちゃかっこいい。そして妻のナタリー・ポートマン。

もちろん役名があるのだが、仮に作中で名前が付与されても、「マチルダ」か「ナタリー・ポートマン」としか覚えられない。

 

10時ごろから2本目を見終わり、3時頃。

そういえば、今日は仕事をしていない。

申し訳ないが、今日は寝不足でスターウォーズを見るのが精いっぱいである。

そしてそのスターウォーズもエピソード2で断念。

 

 

はらがぁあ~へったあ~。

 

 

 

ぽんっ…

 

 

ぽんっ…

 

 

ぽんっ

 

ふといきたいスーパーがあったのを思いだす。

 

この庶民的な町板橋に唯一ある小奇麗なスーパー。

ああいう小奇麗なとこは値段が少々高いが、総菜がおいしい。

 

そう、僕は今、とても総菜。が食べたい。

パソコンがスリープ状態にならないように長尺のYouTube動画を流し、家を出た。

 

10分ほど歩いたところにその小奇麗なスーパーはある。

店内に入ると、思っていたよりも庶民的な店だった。

しかし少し違うところがあった。

客層である。

あきらかに違う。

なんていうのか、いつものいっているスーパーのような汚い人がいない。

いや、思い込みか、

3時という時間もあるのだろう。

そういえばいつものスーパーには20時ごろにいくので、いつも割引まちの民でいっぱいだった。

忘れていたが、汚い人がいないのはそれが原因だ。

 

 

早速お惣菜コーナーに直行する。

自動ドアから10メートルまっすぐ歩いたところにこじんまりとしたお惣菜コーナー発見。

はやり勘が当たった。

 

めちゃくちゃおいしそう。なのである。

見ただけでわかるこの店内手作り感と照り。

しかもいつもいっているスーパーはレパートリーがいつも一緒なので、より一層テンションが上がる。

 

健康志向の玄米とりこうじづけ弁当

つやつやの野菜たっぷりビーフン

グラタンが2種類も!

しかも触るとあったかい。

 

全て籠に入れてしまった。

「まあ、今日くらいはえっか!頑張ってないけど!!」

そう自分に言い聞かし、レジに向かう。

 

「たのしみやなあ。」

 

 

 

「おばあ多いなあ。」

 

 

 

「おじいもおおいなあ。」

 

 

 

 

「えっ!」

 

思わず二度見した。

 

ピチピチタイトな薄手のロンTにダボっとした灰色のスウェット。

その日は10月なのにも関わらず暑かったからか、上着は来ていない。

買い物かごを持っておらず、わきにはネギとなにか段ボールの箱を抱えている。

めちゃくちゃ部屋着で地味なのだが、めちゃくちゃ綺麗な女性である。

しかも細いのに出るとこはでている。

年齢はわからない。20代にも見えるし、綺麗な40代にも見えた。

しかし、昼間にネギを持っていることから人妻なのか。

僕はそのすれ違う1秒もない間にその情報を全て目に焼き付けてしまっていた。

 

なんてエッチなんや!

仕事もせずに、スターウォーズをエピソード2まで見たのち、

3時にのんきに買い物に来ているこの背徳感。

そして、そろそろ日がさしかかってきているこの夕方になりそうな素敵な空気。

おいしそうなお弁当とお惣菜。

人妻の部屋着姿とボディライン。

 

スーパーをもう一周しようと思ったが、早くグラタン食べたかったので家に帰った。

 

なんともない日常…そこに幸せはあるのだなあ…

 

たかを。

 

 

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