「お笑い相方募集掲示板」で相方募集してみた。
こんにちは。
みなさま「お笑いの相方募集掲示板」なるものがあるのをおご存じでしょうか?
基本的にはM-1やキングオブコントといった賞レースに一緒に出場する相方を探している掲示板でして、
わたくし、ひまなのでその掲示板で相方を募集してみました。
書き込んだ内容は
「一緒にお笑い。YouTube一緒にやりませんか?無職なので大チャンスですよ!!!!」
やばいやつ感でてますでしょうか。
書き込んでから数日で1通のメールが届きました。
「お笑いをやる相方をさがしてます!ネタは自分が書きます!よかったらやりとりしませんか?27歳男。」
ネタ書いてくれるのかあ~いいな。楽だな。
そう思い、すぐに返信。
とりあえず一回お茶でもしましょうという流れになり、後日会うことに。
池袋のルノワールで待ち合わせるも、全然待ち合わせられない。
お互い家が近かったこともあり、池袋のルノワールで待ち合わせすることに。
しかし、約束の時間になってもこない。。。。
「もうついてます?」
するとすぐに返事が。
「もういますよ!!赤色のロゴが入ったTシャツです!」
赤いロゴ。。。いないぞ。店内を見回してもそんなやつがいない。
10分後
「すみません。ちょっとわからないんですけど。。。北口のルノアールですよね?」
「そうですよ!!念のため地図送りますね!」
あれ、、、これ違う店舗。。。
どうやら池袋には4つほどルノアールがあり、池袋初心者の僕は東口店に1人でいたのです。
「すみません!!すぐそっちいきますから!!」
「大丈夫ですよ!わかりやすいように店の前にいますね!」
いいひとだ。。。
20分後
「すみません!どこにいらっしゃいますか?」
「店の前いますよ!」
「ちょっとわからなくて。。。」
「もしかしたらまた違うルノアールかもしれないので、僕がそっちいきますね。」
「すみません。。。」
方向音痴の僕はまたもや違うルノアールに到着していたのです。
わざとじゃありませんよ!!!!
そして15分後にようやく合流。
小太りで肌ツヤのいい男がそこにはいました。
「ほんとにすみません!!!!」
「いえいえ!!ルノアールいっぱいあってややこしいですもんね。」
彼のTシャツには確かに赤いロゴが。
そこには大きく「MARVEL」と書かれておりました。
おれはずっとこの「MARVEL」を探していたのか。
ようやく本物のルノアールでお茶をすることに
軽くあいさつ程度に自己紹介を終えてわかったことは。
彼は今週あと5人の人間とアポをとっていること。
水道の会社で働いていること。
親と仲が悪いこと。
「MARVEL」がすきなこと…
そしてリュックからすっとノートを取り出してきて、ネタを見せてくれたのです。
「これは僕の書いたネタです。」
「見てもいいんですか?」
「もちろん。でもネタについてとやかく言わないでくださいね。ネタは僕にとって息子みたいなものなんです。」
「息子?」
「はい。以前、僕のネタを読んでダメ出しをしてきた輩がいて僕キレたんですよね。
僕が一生懸命時間をかけて丁寧に磨いてきたこのネタには愛情があるんです。
なにも知らない赤の他人が口出しするなんておかしいと思いませんか?」
確かにコンビを組んでもないのに初対面でネタをディするのはちょっとおかしいかもしれない。
そしてそれ以上に彼の声量がルノアールではキャパオーバーだということに気が付いた。
みんなこっちをみている。
「あの人たち、絶対駆け出しの芸人だよね?」という目をしている。
逃げたい。いますぐルノアールから別のルノアールへ…
「とりあえず読んでみてください。」
ネタの内容はウーバーイーツの配達員が後ろからずっとついてくるというもの。
「どうですか?面白くなかったら言ってもいいですよ。」
お前がネタは子供みたいなものだから文句いうなっていったんじゃんかよお…
「んーっと。えーー。ちょっとよくわかんなかったです。
あ!!すみません!そんなネタも書いてないやつがいう権利ないと思います!」
そのあと彼は不機嫌になりすぐにルノアールを出た。
ルノアールにいる時間よりもルノアールにたどり着くまでの時間が長かった。
ルノアールは「今日はだめよ。」と教えてくれていたのかもしれない。
ありがとうルノアール。