エッセイ

スピリチュアル界隈では有名な幻のはんこ屋

東京に有名なはんこ屋があるらしい。

そこでハンコを作ると、出世したり、好きな人と結婚できたり、人生に大きな向上をもたらせてれる最強のハンコ。

ハンコを作成してもらう前に霊視的なものをしてもらえるらしい。

 

その判子自体見た目が変わっているらしく、押印するとまるで文字が笑っているように見えるのだとか。

ある銀行員が「金持ちの人はみんな同じ形をした変なハンコを持っている。」と言い、調べてみると幸運のハンコであった。という話もある。

とても気になる。幸運。掴みたい。人生。。。向上。。。

 

ちなみにこのハンコ屋でハンコを作成してもらうには予約が必要である。

それも電話予約のみの受付。

その運気にあやかって多くの人が電話を掛けるのでなかなか繋がらない。

なかには半年かけ続けても繋がらない人もいるのだとか。

 

そんな幻のはんこ屋の話をスピリチュアル好きの母がしており、話は聞いたものの私自身電話はしておりませんでした。

完全にそんなはんこ屋のことなど忘れておったのですが、先日妹が

「はんこやさん!電話かかった!!!!予約とれたで!!」

と報告してきたのです。

「え、すごいやん!!」

もはや存在すら忘れかけていたのに興奮しました。

どんなこと言われるんだろうか。

 

当日妹が早速連絡してきてくれました。

「なんか、まあ大丈夫的なこというてたわ。」

それだけ?

「うん、あと女の子の扱い方が下手だから教えてあげてってさ。」

なんやねんそれ。

 

 

これだから占いとかそういう類は嫌いなんだ。

 

 

半年後、僕にもハンコが届きました。

すてきな包みですな。パワーを感じます。神になったような気分。

実印と銀行印とも一個名前だけの印鑑。

柘植の木を使用しているらしく、つるつるした肌触り。

印鑑っぽくない。

文字は見せられませんが本当に笑っているような文字でした。

ワンチャンこれ読めんくない?笑

とも思いましたが使用できるようなのでつかってみようと思います。

 

 

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