僕は現在、在宅で仕事をしている。
真面目に仕事をしているかと言われれば、胸を張ってYESとはいえない。
仕事があれば僕ももちろん仕事をする。
しかし仕事がないので浪速のJカップ素人の動画を見てしまうのもしょうがないのである。
そんなある日、上司のAさんから個人チャットが送られてきた。
「あのさ、相談があるんだけど電話しても大丈夫?」
僕は身震いしていた。
まさか、いや、そんな。
ばれたのか!!!なんだ!!最近頻繁に遅刻しているからお説教か!
それともブラウザか何かが会社にハックされていて筒抜けだったのか。
いいえ、そんな技術者はうちの会社にはいません。
2つ返事で承諾するとすぐに社用携帯に電話がかかってきた。
「もしもし。今大丈夫?」
「はい、大丈夫です。どうかされましたか?」
「あのさ、まあ最近さ、みんなでZOOMとか使って集まるときあるじゃん?
ああいうときにさ、画面オフにしたままってどうなのかなって思ってさ。」
「あー確かに、、、そういえばみんな画面オフですよね。(みんな=自分とその他女3人)
なんか、前の〇〇さんがずっと画面オフだったのでその名残かと。(意味不明)」
「あーね、昨日とか勉強会開いてるわけじゃん?俺ずっと一人でしゃべり続けてるんだけど、
俺以外全員画面オフって異様な光景だと思うんだよね。
テレワークの恩恵享受しすぎなんじゃないのかなって思うんだけど。」
「それは享受しすぎかもしれませんね。」
テレワークの恩恵享受しすぎという言い回しに少し笑いそうになる。
「〇〇君(自分)はなんで画面オフにしてるの?なんか理由ある?」
「えー、わたくしは寝ぐせというものがひどい時にオフにさせていただいております。」
「あーなるほどねえ。。。まぁ俺もそういう時あるしあれなんだけどさ…女性陣はどうしてだと思う?」
「お化粧してないとか、そんな感じのこと言ってたような気しますね。」
「言ってたね。てかまあ男だからそんなにメイクとか詳しい訳じゃないけどさ。
みんな画面映ってる時もそんなにちゃんと化粧してなくない?(笑)」
「それ僕もめちゃくちゃ思ってました(笑)」
ずっとモヤモヤしていたこの気持ち。
上司のこの一言ですーーっと霧が晴れ渡ったようであった。
そうだ。まさしく僕も感じていた。どこかで。心のしこり。
オシャレしていそうな子もいない。芋臭い女しかいないのだ。
なにが化粧してないので。。っだ!!!!
「それと音も映像もない【無」に対して説明したりするのってすごく苦痛なんだよね。反応とか見えないし。」
「確かに。相槌とか一切ないですもんね(他人事)」
「例えばさ、これからずっと画面はオンにしましょうって決まりを作ったら、みんな嫌がるかな?」
「絶対に嫌がりますね。でもルールにしてしまえばなれるんじゃないですか?」
「あーね。。そうだね。。うん。ありがとう。ちょっとそれ相談しようと思って電話したんだ。」
「こちらこそいつも画面オフですみません。」
やさしい上司に恵まれて僕は幸せです。